3年生 修学旅行の思い出
花鳥風月 ~咲き誇れ 最幸の華~
最高気温33度、34度という猛暑の中の修学旅行になりました。国分寺が曇りで涼しい日が続いていましたので、特に初日の消耗は大変なものでした。その後も熱中症や疲労が心配される暑さでしたが、体調を整え無事三日間を乗り切りました。
初日の行動では法隆寺見学後、東大寺を含む班行動でした。そこでは、興福寺を選んだ班が多くあり、宝物殿を出たところで、いくつかの班の人たちと話すことができました。阿修羅をはじめとした八部衆を見て「かっこよかった~。」と喜んで話してくれる人が何人もいて、何よりうれしいことでした。美しいものを見て感動し、思いを共有できることって本当に素敵なことです。夜、担当した部屋のしおりを読んだ時も、一人一人の視点が違っていて自分らしい感想でいっぱいでした。「東大寺の盧舎那仏は大きいと知っていたけど、その2倍大きかった。」という言葉には笑いました。
2日目はなかなか大変でした。自分達で調べ、よく考えた行動予定表でした。しかし、バス停の位置もバス番号も分かっているのに、実際はそれだけではありませんでした。バスの種類が多く、同名のバス停が複数あり、道路のどちら側なのかということや同じ側なのに離れていたことなど、初めて訪れた場所では思いもよらぬことが沢山ありました。迷ってしまい時間通りに乗れなかったり、反対方向に乗ってしまったり、けっしてスムーズにはいきませんでした。でもそれは、失敗ではありません。時間のロスは、解決するために話し合い、修正することができました。班行動での得がたい経験です。簡単でないから、ゴールが楽しいのですね。
班行動の後は、きれいな宿が迎えてくれました。一夜目は感染症対策にのっとったレクレーションを行いました。館内放送を使って、スパイ大作戦のテーマにのせた語りがムードを高めました。レク係によって配られたクイズに、クラス対抗を意識して、楽しく真剣に取り組みました。そして、最後の夜は、すき焼きに喜び、お風呂時間の5分延長に拍手、漆工芸体験に集中。友達と沢山話して沢山笑いました。
そして、あっという間に最終日となり、タクシー班行動。安心して沢山見学できました。京都弁の運転手さんとのふれあいが、一番の思い出になった人もいることでしょう。京都駅でお礼を言い名残惜しくお別れすることは、そのまま京都滞在の終了を告げるものでした。
修学旅行は3年間の行事の集大成でした。実行委員を中心に計画を進め、班長ほか色々な係の働き、そして班員一人一人の行動がこの修学旅行を創り上げました。そして、思いっきり楽しもうというみなさんの気持ちがひとつになり、奈良・京都をしっかり味わい、スローガンにぴったりの素晴らしい修学旅行になりました。
「最幸の修学と旅行」 3年 男子生徒
今になるとやっぱりあっという間の三日間の修学旅行だった。中学校最後の遠出の行事だった。
この修学旅行は鎌倉校外学習の修学(班行動)+スキー移動教室の旅行(宿舎での生活)であり、これら2つの行事の反省を直していくものでもあった。だからこそルール検討をたくさんやった。
そして、つかみとったおこづかいやカードゲームだったと思う。今までの行事でマナーを守ってきたからでもある。最後だから誰もマナーを破らないで三日を終えることが求められた。今までの反省を直さないといけなかった。自分は問題なく三日間、ガイドさんの話を聞いたり、寺社をたくさん歩けていたと思う。マナーを守りながら楽しんで学問を修めることができた。班の人との絆も、普段より話すことでとても深まったと実感した。宿舎内でも時間通り行動するために10分前行動を意識していた。
実行委員会、班長会、室長会で毎日話したことを次の日の班行動で生かすため、自分だけではなく他の班員とまとまって常に行動したら改善されるものが多かった。実際一日目、二日目、三日目となっていくにつれ、他の班と会ってもすぐに分かれ、自分たちの班で行動するようになった。
修学旅行をする意味は楽しむことだけではない。一から自分たちでルールを作り、そのルール通り全員が行動することができた。そして、学問を修めつつ、充実の三日間にできたと自分は思う。