2018年11月12日月曜日

全校朝礼 校長講話

 
朝礼講話

命と人権の大切さ


 おはようございます。
 きょうは、童謡を2曲紹介しながら、命と人権の大切さについてお話しします。
 ちょうど今、七五三の時期です。先日私は用事で府中に出かけました。途中、大國魂神社の参道を通ったのですが、幸せそうな七五三の光景が見られました。でも私は、七五三の光景を見るたびに、ある童謡を思い出すのです。
 (シャボン玉を飛ばし、歌う ♪ シャボン玉飛んだ、屋根まで飛んだ・・・♪)


 いきなり、校長がシャボン玉を飛ばして、童謡を歌う、この校長大丈夫かな?・・・


 気持ちが動揺しませんでしたか? では、この歌の続きを知っていますか。

(♪ シャボン玉消えた、飛ばずに消えた、生まれてすぐに、壊れて消えた)

 とても悲しい歌ですね。これは、明治の詩人、野口雨情さんの作品です。実は、野口さんには、娘さんがいたのですが、3歳の七五三を迎える前に亡くしています。その時の悲しい気持ちを歌ったのがこのシャボン玉の歌です。

 昔は、3歳、5歳、7歳の節目の年齢を迎える前に、病気などで亡くなってしまう子供がたくさんいました。だから、七五三は、よくここまで育ってくれたというお祝いなのです。

 今でこそ、生まれてすぐに亡くなってしまう子供は少なくなったものの、皆さんと同じ時期に生まれた子の中には、七五三を迎えられず亡くなってしまった子もいたのです。命って、自分だけのものかもしれませんが、七五三を迎えられなかった子の分まで命を大切に生きていかないといけないと思います。少なくとも、人と人との争いで命を落とすことがあってはなりません。人権を大切にしていかなくてはなりません。

 では、どうすれば、人権を大切にしあえるのでしょうか。
 別の童謡ですが、チューリップの歌を歌ってみますね。



 ♪ 咲いた、咲いた、チューリップの花が、

並んだ、並んだ、赤、白、黄色、どの花見てもきれいだな ♪
 
 花の色に関係なく、どのチューリップもきれいだよという歌です。ここで、「花」という言葉を「人」に替えてみましょう。

 ♪ どの人見てもきれいだな ♪になります。

 どの人にも、きれいな心、輝く命、素晴らしいところがあるよという歌になります。
 これと同様に、「花」という言葉を「国」にしてみます。

 ♪ どの国見てもきれいだな ♪になります。

 どの国にもきれいなところ、素晴らしいところがあります。お互いの文化、宗教、母国語、そして人権を大切にしていけたら、争い事も少なくなると思います。終わります。