学校便り(1月)より
未来を創る小さな一歩
新しい年、令和5年を迎えました。
元旦から晴れ渡る青空、穏やかな日和で、良い一年を予感させるスタートとなりました。
四中も10日に始業式を行い、生徒たちの活気あふれる明るい笑顔で三学期が始まりました。
以下、始業式での校長講話です。
(前略)
さて、今朝はいつもの道を通って無事に登校できたでしょうか。
昨年末、四中東側の未舗装の道を迂回する件について、本当に皆さんは気持ちよく協力をしてくれて、私はとても感激していたのですが、終業式の日、さらに嬉しいことがありました。
私のお昼の時の放送や生徒の皆さんの不便を見ていた事務の方が、市の方へ状況をお伝えし、相談をしてくれていました。
終業式の日の午後、市役所ふるさと文化財課の方が予備で保管していたレンガを敷き始めてくれています。
でも、どうみても手が足りません。先生方に声をかけるとたちどころに10人以上の先生方や事務の方々、そして部活動をしていた何人かの生徒も手伝いに来てくれました。
道というのは歩くとそれほど感じませんが、敷石をするなどの作業には、かなりの距離がありました。
1時間半以上かかったでしょうか、敷石が東西でつながった時には喜びの拍手がおこりました。
史跡整備をすすめる段階で、元の敷石を取り除くことはやむをえません。
冬の朝、霜や霜柱が立っている土の上を多くの生徒が歩けば、とけた土でどろどろになってしまい、道路や昇降口が大変なことになっていました。
状況を理解した生徒の皆さんは、何でもなく回り道をしてくれました。
不便だろうと思った方が市に相談をしてくれました。
市役所が動いてくれ、教職員や生徒も動いてくれ、みんなで整備しました。
またいつもの道がいつも通りに使えるようになりました。
めでたしめでたし。なんだか絵本にできそうです。
このことは、とても小さなことなんですが、いろいろな人が一緒に過ごす地域、共同体にとって、すごく大切な場面だったと思うのです。
持続可能な社会についていろいろな取組がありますが、この小さな助け合い、人の困りごとに気付く、見て見ぬふりしない、相談し協力する、自分もできることをするなど、このような人の動きこそがよりよい未来をつくっていくのだと思います。
皆さんひとりひとりにも、その大切な芽は育ちつつあります。
さあ、三学期が始まりました。新鮮な気持ちで、温かな心で、しっかりとした姿勢で日々を大切に創っていきましょう。その先にはきっとよいことがあるはずです。以上です。
令和4年度教育課程もほぼまとめに時期に入ってまいります。
感染対策を愚直に重ねてきた日々は、大切ないつもの四中、生徒たちの教育の持続に確かにつながっています。
学習はもとより、かけがえのない日々の生徒との関り、安心・安全な学校づくりに今学期も教職員一同精一杯尽力して参ります。
保護者の皆さま、関係の皆さま、本年もどうぞよろしくお願いいたします。